2023年度第2回理事会(7月5日)において前任の大田一夫氏のあとを継いで、本部長を拝命することになりました。また、7月8日開催の中国本部(以下、当本部)役員会で新しい体制がスタートしました。
大田本部長時代の5期10年においては、技術士の資質向上のためのハイブリッド方式のCPD講演会の開催、防災支援活動や子供たちの理科教育・2大学5高専との連携協力協定に基づく人材育成、さらには中小企業との連携による資格活用や倫理委員会の設置などがあげられます。まずは、これらの取り組みを継続・展開しますが、大田一夫氏には名誉本部長、また、住居孝紀氏には当本部参与としてのアドバイスをいただくこととしました。
さて、2021年9月8日に新たな技術士CPD認定制度がスタートしました。もともとは、海外との技術士資格の相互認証を図ることが目的ですが、それまでの永久ライセンスではなく、継続研鑽による資質の常なる向上を図る必要があるとして新たなシステムが構築されました。近い将来には、当初議論されていた技術士更新制度につながるものといえます。本年3月8日に改訂された倫理綱領の10番目に「継続研鑽と人材育成」が責務として示されています。シニア層に限らず生涯エンジニアとしての技術士は、今後ますます継続研鑽を図りつつ、培ってきた経験知を次世代の人材育成として活かしていく役割があると考えます。
複雑化する社会課題や地球環境問題など2030年ターゲット、2050年ゴールとして解決に取り組んでいるところですが、解決のために「総合知」(人文・社会科学を含む)が重要とされています。技術士会は21部門の「専門知」を有しており、これらを融合させるプラットフォームの役割があるといえます。当本部におきましても、「知の融合」をこれまで以上に意識して取り組んでいきたいと考えているところです。
当本部新体制のスタートにあたり、皆様のご理解とご指導・ご協力を賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。
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